【映画】『バッドガイズ』ネタバレあらすじ感想

2022年10月7日に映画バッドガイズが公開されました!
公開当日のレイトショーにひとりで行って来たので感想を投稿します。

目次

映画バッドガイズ

基本情報

ここではバッドガイズの基本情報を見ていきましょう。

監督:ピエール・ペリフェル

キャスト:

 ミスター・ウルフ:サム・ロックウェル/尾上松也

 スネーク:マーク・マロン/安田顕

 ピラニア:アンソニー・ラモス/河合郁人

 シャーク:クレイグ・ロビンソン/長田庄平

 タランチュラ:オークワフィナ/ファーストサマーウイカ etc..

製作:ドリームワークス・アニメーション/ユニバーサル・スタジオ

https://gaga.ne.jp/badguys/

監督は今作で長編映画監督デビューのピエール・ペリフェルです。

日本版吹き替え声優が豪華ですよね!吹き替えにするのがもったいないぐらいです。

あらすじ

もちろん、あらすじが分かっている方、感想だけを知りたい方は飛ばしてもらって大丈夫です。(あくまで管理者の備忘録なので…)

一言で表すと、童話や物語で悪者とされてきた動物達が世界を救う話です。

これだけでは内容が薄すぎるのでもう少し詳しく見ていきましょう。

冒頭は天才的スリでチームを率いるウルフ、金庫破りの天才スネーク、変装の天才シャーク、武闘派のピラニア、ハッキングの天才タランチュラの5人(匹?)からなる怪盗集団バッドガイズが銀行からお金を派手に盗み出すところから始まります。

今回、嫌われ者のバッドガイズが盗み出すのが伝説のお宝「黄金のイルカ」です。黄金のイルカはまちに突如落ちてきた隕石に静まる市民のこころを救ったモルモットのマスカレード教授に送られます。その授賞式の裏で、バッドガイズが計画通り(?)順調に盗み出したかに思われた時、マーマレード教授の演説にこころが揺れたウルフが観客に見つかり、逃げそびれてしまいます。逮捕されたバッドガイズは刑務所送りになりそうになりますが、教授の慈悲により更生プログラムを受けてグッドガイズになることを条件に解放されます。

更生プログラムを受けることになったバッドガイズですが、その裏では更生したフリをして黄金のイルカを盗む計画を企みます。しかし、更生プログラムを受けていく中で、計画を立てたウルフが「良いことをすると気持ちがいい」ということに気づき始めるのです。そんな中、黄金のイルカを盗み出す授賞式の日がやってきましたが、ウルフはやはり計画を中止してしまいます。何事もなく終わるかに思えた授賞式でしたが、突然飾られていた隕石が無くなり、バッドガイズが犯人扱いされ、監獄に収容されてしまうのです。

実は、隕石を盗んだ犯人はマーマレード教授でした。隕石には世界を操るパワーが秘められており、その力を手にするためにすべての悪事をバッドガイズに押し付ける計画を立てたのです。それを知った市長のダイアン・フォクシントンは動きます。監獄からバッドガイズを助け出し、マスカレード教授の悪事を食い止めに向かうのです。なんと、ダイアンもまた以前は超有名な怪盗だったのでした。

結果として、バッドガイズとダイアンの活躍によりマーマレード教授の悪事は食い止められます。彼らが世界を救ったのです。そして、バッドガイズはこれまでの悪事を反省し警察に自首します。一年後、彼らは模範囚として釈放され、迎えに来たダイアンの車に乗り込み、走り去っていきます。

バッドガイズがグッドガイズになるための道が始まっていくのです。

感想

ここでは、個人的な評価をもとに感想を書いていきます。

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総合評価
ストーリー
構成
キャスト
リピート性
あんの的映画評価表

ストーリー

普段は嫌われ者の動物たちで構成された怪盗集団がメインに描かれている作品ですが、バッドガイズがそれぞれの個性を活かしながら盗みをしている場面はハラハラドキドキ感があって、罪悪感を感じずに最後までスカッと爽快感をもって見ることができました。

展開も二転三転していき最後まで飽きずに見ることができます。脇役に思われていたマーマレード教授がまさかの大悪党であったり、バッドガイズと対立した立場にあると思われていた市長のダイアン・フォクシントンが元怪盗であったりと想像外の展開には驚かされました。

話の軸も複数あり、多くの人が楽しめるストーリーになっています。バッドガイズの善悪に対する心情の変化、ウルフとスネークの友情、ウルフとダイアンの恋模様、悪党と警察の追いかけっこなど楽しめるポイントが全体の流れを通して複数用意されているのです。

バッドガイズの心情変化

凶暴な怖いイメージがあったり害虫や童話などの悪役のイメージだったり、その見た目から人々から恐れられ嫌われ者のバッドガイズたちは自分の特性を理解し悪者として生きています。もともとは彼らだって良い心を持っていたはずです。しかし、その見た目で人々から悪者というレッテルを張られてしまい、そう生きていくしかなかったのだと思います。人から認めてほしいという承認欲求や社会的欲求を満たすためには仲間とともに悪事を働いてテレビに取り上げられ社会から注目を浴びることしか手がなかったのです。

そんな彼らも教授の更生プログラムを受けていくうちに良いことをするのは気持ちがいいと気づいていきます。心の奥深くに眠っていた彼ら自身でふさいでいた善の部分が呼び覚まされていくのです。バッドガイズが良いことをして嬉しくなるとしっぽがフリフリしちゃうのはとてもチャーミングで可愛かったですね。

「誰もが心に良い部分を持っている。」「人を見た目で判断してはいけない。」
バッドガイズを見ているとこんなことを思わされます。

ウルフとスネークの友情

映画の始まりがウルフとスネークが喫茶店で会話をしている場面から始まるほど2人の関係は印象的に描かれています。中盤までウルフとスネークは親友なんだなあと思わせられる場面が複数ありますが、ウルフの変化をスネークは見逃しません。さすが親友ですね。ウルフが悪事から足を洗ってしまうのではないかスネークは不安を覚え、その予感は的中します。ウルフが裏切ったと思ったスネークは、ケンカをして関係は崩れてしまいます。一度はマーマレード教授と手を組んだかと思えたスネークでしたが、スネークはウルフを裏切ることはできず結果的に世界を救うのです。

仲が良かった2人が一度ケンカをして離れ、最後には助け合い再び仲間になるというのはよくある展開ですが、そこはご愛嬌ですね。

ウルフとダイアンの恋模様

悪党のウルフと市長のダイアンという立場の違う2人が関わり合いのなかで引かれあっていく様子はトキメキますね。特に、2度目の授賞式での2人のダンスシーンは心が踊り、ついつい微笑んでしまいました。なぜ2人は引かれあっていくんだろうと思いましたが、ダイアンが元大怪盗だということを聞いて納得です。同じ境遇にあった2人だったからこそ通じるものがあったのでしょうね。ウルフとダイアンの怪盗コンビをもう少し長く見ていたいような気もします。ウルフとダイアンの関係がどうなっていくのかワクワクするところです。

バッドガイズと警察の追いかけっこ

警察署長とバッドガイズの追いかけっこは毎回ワクワクするシーンですね。署長がバッドガイズに翻弄されている様子が痛快です。やはりこの作品にいい味を出しているのがこの署長だと思います。いい意味で抜けていて、愛嬌があるキャラクター性がいいですよね。ルパン三世のルパン達と銭形警部を思いだすような関係性が印象的です。

結局署長はバッドガイズを捕まえることができますが、そのあっけなさになんだか彼女は困惑しているようにも思えました。バッドガイズを人生をかけて捕まえようとしていた彼女にとっては人生の目標を失った喪失感があったのかもしれませんね。ですが、心配することはありません、彼女のパワフルなキャラクターならこの先も豪快に警察署長を努めてくれるはずです。

構成

映画の構成自体は少し甘々なところがあったように思います。そこが面白いところでもあるのですが…。ツッコみたいところはありました。

一番はキャラクターについてです。バッドガイズや市長、教授などのメインのキャラクターたちは動物として描かれているのですが、それ以外の警察署長やリポーターを含む市民は人間として描かれています。動物と人間が共生している社会なのか、社会の仕組みがイマイチつかみづらく違和感を覚えました。全員動物よりはメインのキャラクターに照準が合いやすく話が分かりやすくなるというメリットももちろんあると思いますが…。

また、内容としてもいろいろな要素を詰め込みすぎたために、それぞれの部分がぼんやりしているように思います。展開はとても面白かったのですが、なぜそうなったのかなど踏み込んだ内容にはなりにくかったのだと思います。映画なのでしょうがないところではありますが…。

キャスト

日本語吹き替え版の声優陣は豪華だといえるでしょう。

主役のバットガイズ達に尾上松也さん安田顕さんを筆頭に最近テレビでもよく見るA.B.C-Zの河合さんやファーストサマーウイカさん、お笑い芸人のチョコプラ長田さんを起用しているのはトレンドを抑えた戦略性が伺えます。

それぞれのキャラクターにもマッチしていて違和感なく見ることができました。

個人的には、ファーストサマーウイカさんと安田顕さんの共演が嬉しいです。ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0を聞いていた身としては2人の共演は好感度高いんですよねー。

リピート性

リピート性はあまりないかなと思います。もう一度映画館に行って見たいかと言われるとそうでもないんですよね。一度内容を知ってしまうともういいかなと。テレビでやっていて内容を忘れかけたころに見るのはいいとは思いますが…。その場で楽しんで面白くて満足というような感じです。

ただ、後半にかけて正体が分かってくるマスカレード教授やダイアン市長が前半にとっていた行動などは、正体を知ったうえで改めて見直してみると面白いのかなと思います。

おすすめしたい人

バッドガイズをおすすめしたいのは、ハラハラドキドキしたい人、オーシャンズシリーズが好きな人、何も考えずに楽しみたい人です。さらに、最近気分が乗らないなー刺激が欲しいなーという人にも見て欲しいと思います。

展開が目まぐるしく変わり最後までハラハラドキドキしながら飽きずに見ることのできる作品です。簡単にいうとオーシャンズシリーズがアニメになって見やすくなった作品だと言えるでしょう。さらに、コミカルに描かれているところも多く、内容も分かりやすいので、ただただ楽しみたい人にもピッタリです。

アニメ画でコミカルに描かれているので子供から大人まで多くの人が楽しめる作品になっています。

まとめ

今回は映画バットガイズを紹介していきました。

自分が人を見た目で判断していないか問い直させてくれるとともに、映画を見た後には何か良いことをしたくなるような気分にさせてくれる映画です。

ストーリーの展開がとても面白く驚きポイントがたくさんあるのでハラハラドキドキを味わいたい人にはおすすめできると思います。

この映画を見てみんなで一緒にグッドガイズになりましょう!

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この記事を書いた人

あんののアバター あんの 大学生

現役女子大学生。
ラジオを起点に気になるエンタメを追いかけています。
エンタメをたくさんの人に届けるために発信していきます。

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